長女が生まれた日は超スーパームーンと言われるいつもより特別大きく見える満月だった。
お月様、いたよ。お月様、丸いよ。お月様、ちっちゃくなったよ。
届くかな、せ~の、ジャンプ!!
毎日姿を見せる身近な存在なのに、手は届かない遠い存在。
そこが子供にとっても不思議でたまらない、気になって仕方がない魅力なのだろう。
宇宙から地球を見た人は、「この地球を守りたい」と思う美しさだと語る。
多くの人は地球の姿を見ることなく一生を終えるけど、
世界中の人が地球を見ることができるなら、
気候変動問題は急速に解決されていくのかもしれない。
「アースデイ」=「地球の日」
1970年4月22日誕生しました。
背景には何があったのでしょうか。
大きなきっかけとなったのは、1968年アポロ8号の宇宙飛行士ウィリアム・アンダースによる月から上る地球の姿「アースライズ=地球の出」の撮影です。人類が初めて地球を外から見た瞬間です。地球は丸い!ということを認識したのです。これをきっかけに環境への意識が高まり、特定の地域の公害問題に対するものでなく、地球全体を見る視点に変化していきました。
このアースライズからわずか15か月後に、アースデイがアメリカで誕生しました。
G・ネルソン上院議員の「環境の日が必要だ」との発言に呼応した一人の学生デニス・ヘイズ。「母の日」や「父の日」があるのに、「地球の日」がないのはなぜ?と声を上げ、平日の何もない日が地球の日に定められました。当時は学生運動や市民運動が盛んで、一人の学生の声をきっかけにアースデイは世界中に広まっていきました。
グレタ・トゥーンベリさんの活動など、今やSNSやインターネットを使って瞬時に広まっていきますが、当時は口コミです。口コミが人を動かし、さらにこれがきっかけとなりアメリカの環境省がつくられたり、環境に関する法律も次々と制定されるなど国も大きく動かしてしまったのですから、すごいものです。
1962に出版された「沈黙の春」(レイチェル・カーソン)もアースデイ設立までの経緯に大きく影響したのかもしれません。自然愛好家のカーソンは、当時広く使われていた農薬が食物連鎖に入り込み、人間や動物のがんや遺伝子の損傷の原因となることを記しています。
私も学生の時初めて手に取った環境本で、興味のきっかけとなりました。1960年代から、最新の技術が環境に与える影響に疑問が持たれ始めていたことが分かります。
気候変動問題を解決するのに最後のチャンスともいわれる2030年までの時間。
10年を切りました。
人が行動するきっかけには心を動かす感動や衝撃が必要です。
連休は子供たちと共に自然と戯れる時間をたくさん取りたいと思います。